日本国内で使えるeSIMサービスまとめ

eSIM(embedded SIM)とは

eSIMとは電子版SIMカードのことです。端末内に組み込まれたソフトウェアベースのSIMカードを使って通信会社と契約できます。物理的なSIMカードを使わないため、SIMカード発行など必要なく、eSIM情報を書き換えるだけで全て完了します。

米国ではGoogleが自社MVNOを通じてeSIMサービスを提供しているほか、Appleも独自仕様のeSIM「AppleSIM」を展開します。日本国内においてはほとんどサービスらしいサービスは始まっていませんが、2019年7月にIIJがeSIM仕様の格安SIMをスタートしました。

日本国内で使えるeSIMサービス

2019年7月現在、大きく分けて以下4つのeSIMサービスがあります。

  1. eSIM(業界標準版、GSMA版)
  2. AppleSIM
  3. ドコモ版eSIM
  4. ワンナンバー系eSIM

 

1. eSIM(業界標準版、GSMA版)

国際団体GSM Associationで規定された業界標準のeSIMサービスのこと。eSIM対応機種であれば、物理的なSIMカードを必要とせず、ソフトウェアベースで通信会社と契約を結べます。すでに世界70キャリア近くが同仕様のeSIMサービスを展開しています。

関連:eSIM サービスを提供している通信事業者を探す | Apple

日本国内では実質IIJ(IIJmio)のみ同eSIMサービスを提供。auもeSIMサービス、「海外データeSIM powered by GigSky」を提供していますが日本国内では使えません。

eSIMを提供する日本国内のサービス事業者

事業者 サービス名 月額料金(税抜き)
IIJ IIJmioモバイルサービス(eSIMベータ版) 1,520円

別枠

事業者 サービス名 月額料金(税抜き)
au 海外データeSIM powered by GigSky 5,800円〜

 

2. AppleSIM

Apple独自仕様のeSIMサービスのこと。物理的なSIMカードである「AppleSIM」を通じて、Appleとパートナーシップを結んだ通信キャリアと契約できます(現在は内蔵型AppleSIMも提供)。日本キャリアではauとソフトバンクが対応します。

AppleSIMで使える主なキャリア一覧(画像はApple公式サイトより)

業界標準版のeSIMに比べて、QRコードなど使わず、ネット回線さえあれば端末操作だけで回線契約できるメリットがあります。他方、Appleらしい排他的なサービスであり、他社スマホやタブレットへの採用は期待できません。

なお、2018年発売のiPhone XS、iPhone XS MAX、iPhone XRはiPhone初となるeSIMに対応しましたが、こちらはAppleSIMではなく先に説明した業界標準版のeSIMであるため注意が必要です。

AppleSIMに対応する日本国内のサービス事業者

事業者 サービス名 月額料金(税抜き)
au LTEデータプリペイド 1,500円
ソフトバンク 4Gデータプリペイド 1,500円

 

3. ドコモ版eSIM

2017年に発売されたドコモ「dtab Compact d-01J」で採用されたeSIMのこと。nanoSIMを通したeSIMサービスとなり、端末内に電子SIMカードが組み込まれているわけではありません。ほとんど実験的なeSIMサービスであり、現在に至るまで同機種でしか採用されていません。

dtab Compact d-01J(画像はドコモ公式サイトより)

eSIM情報をドコモ以外のキャリアに書き換えることはできず、また、eSIM対応関係なく、ベースとなるnanoSIMさえ差し替えれば他機種でも使える仕様です。ですので、あまりeSIMらしさはありません。

関連:NTTドコモのタブレット「dtab Compact d-01J」に付属したeSIM対応SIMカードは他の機種に差し替えて利用可能!SIMフリースマホなどでも使え、対応機種ならVoLTEもOK【レポート】|S-MAX

 

4. ワンナンバー系eSIM

ドコモやauから発売されるセルラー版AppleWatchで使えるeSIMサービス。メイン回線の電話番号情報などをAppleWatch内蔵のeSIMにコピーして使います。現状eSIM単独での契約はできず、メイン回線のオプション扱いで提供されます。

ワンナンバー系eSIMを提供する日本国内のサービス事業者

事業者 サービス名 月額料金(税抜き)
ドコモ ワンナンバーサービス 500円
au ナンバーシェア 350円
ソフトバンク AppleWatchモバイル通信サービス 350円

 

まとめ

大手キャリアまだしも格安SIMの場合、eSIM提供のためには大手キャリアとの直接相互接続できる、いわゆるフルMVNOであることが条件となるため、まだまだ参入敷居が高いのが正直なところです。とはいえ、米国やアジア中心にeSIM需要は高まっており、特に台湾や香港あたりではプリペイドタイプの商業eSIMサービスがすでに始まっています。日本でもそろそろeSIMサービスが本格化してもいいのではと思います。

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