5眼カメラスマホ「Nokia 9 PureView」(TA-1082)の使い勝手レビュー

新生Nokiaスマホのフラッグシップモデル、Nokia 9 PureViewを購入しました。

5つのレンズ、7つの穴を持つ変態スマホですね。かつてのLumia 1020を思わす変態ぶりだったため、Nokia好きの筆者としては買わざるを得ませんでしたね。ええ。

例のごとく日本では発売されず、なかなか所有している人を見かけないので、これだけで満足感があります。とはいえ、実際のスペックだったり使い勝手はどうなのか気になる方も多いかと思います。以下では、Nokia 9 PureViewを実際に使ってみてわかった良い部分、悪い部分を一挙まとめてレビューしていきます。

基本スペック情報

【発表】
2019年2月

【参考価格】
699ドル

【製品特徴】
・5眼カメラ搭載(世界初)

【画面サイズ】
5.99インチ(1440×2960)

【メモリ/ストレージ】
6GB/128GB

【CPU】
Snapdragon 845

詳細スペック
初期OS Android 9.0(Android One)
 
画面サイズ 5.99インチ(1440×2960)※有機EL
本体サイズ 縦15.5cm、横7.5cm、厚さ0.8cm
本体重量 172g
 
メモリ 6GB
ストレージ 128GB(+microSD ※デュアルSIM版のみ)
CPU Snapdragon 845(8コア、2.8GHz)
カメラ 外側1200万画素×5、内側2000万画素
 
充電端子 USB Type-C(USB PD対応)
ワイヤレス充電(Qi) 対応
イヤホンジャック なし
指紋センサー あり(画面内)
そのほか 防水/防塵
関連リンク 公式サイト(英語)
型番 TA-1082(シングルSIM)、TA1087(デュアルSIM)

クイックレビュー

Nokia 9 PureViewの良いところ

  • 圧倒的カメラ性能
  • 有機ELディスプレイの表示品質
  • カメラ性能&有機EL搭載によるカメラスマホとしての完成度の高さ
  • ガラス筐体が美しい
  • Android Oneによる今後2年のOSアップデート保証
  • USB PD&高速ワイヤレス充電対応

 

Nokia 9 PureViewの悪いところ

  • 画面内指紋認証がほぼ使い物にならない
  • 顔認証が時々使えない
  • カメラ撮影後の処理待ち時間がちと長い
  • ソフトウェア周りで不安定な箇所あり
  • ベゼルが太い(人にもよる)

 

外観・付属品写真

(画像クリックで拡大します)

ハードウェア仕様

ディスプレイ

5.99インチの有機ELディスプレイを搭載します。HMD Global社が展開する新生Nokiaでは初となる有機ELスマホです。ノッチは採用しておらず、物理的な横一直線のベゼルとなります。

ベゼル

最近のスマホに比べるとベゼルが少し太めです。特に上下ベゼルの縦幅が0.9mmあります。最近のベゼルレススマホだと、もっぱら0.2mm〜0.5mm程度しかなく、Nokia 9 PureViewの0.9mmベゼルは結構目立ちます。ベゼルレスに慣れた人だと野暮ったく感じるかも知れません。

サイズ感・重さ

本体横サイズは一般的なスマホ同等の7.5cm。なおかつ側面部がラウンドしてるため、持ちにくさはありません。

本体重量は172g。ガラスフィルムとTPUケースを付けて199gでした(ガラスフィルムで10g、TPUケースで17g)。

背面

継ぎ目ないガラス素材で作られており、見るからに高級感があります。

背面と側面の繋ぎ部分には強度に優れたアルミ合金(6000番台)が使われており、これがまた良いアクセントとなり、筐体の高級感を増します。

※背面中央部に保護フィルム貼ってます

指紋認証センサーなし(画面内指紋認証のため)

物理的な指紋認証センサーは搭載しておらず、全て画面内指紋認証で代替します。詳しい使い勝手などはソフトウェア項目にてまとめてます。

充電端子はUSB Type-C

USB PD(高速充電)にも対応します。

ワイヤレス充電(Qi)対応

高速ワイヤレス充電にも対応します。

イヤフォンジャックなし

変換アダプタ(Type-C←→3.5mm)が標準付属します。

SIM仕様

LTEバンド1/2/3/4/5/7/8/12/17/20/28/32/38/39/40/41に対応。日本国内では3キャリアともに使えますが、プラチナバンドなど含めると実質ソフトバンク(Y!mobile)用と考えるのが妥当です。

なお、筆者が購入したのは欧米で発売されるシングルSIM版(TA-1082)です。シングルSIM版だとmicroSDカードが使えません。

主にExpansysなどで発売される香港版?のTA-1087だとデュアルSIM仕様となり、SIMスロットの一つをmicroSDカードスロットとして利用できます。microSDカードを使いたい人はデュアルSIM版を選びましょう。LTEバンドはどちらのモデルも同じです。

本体ストレージは128GB(実質115GBくらい)です。

 

ソフトウェア仕様

Android 9(Android One)搭載

Nokia 9 PureViewはAndroid Oneモデルであり、最新OSバージョンであるAndroid 9を標準搭載します。今後2年はメジャーアップデートがGoogleから保証されます。

日本語対応済み

ほとんどカスタマイズされてない素のAndroid OSとなりますので、日本語も最初から選べます。ただ、カメラアプリなど一部のNokiaオリジナルアプリでは英語ままです。

画面内指紋認証は致命的な欠陥あり

Nokia 9 PureViewは画面内指紋認証を採用しましたが、その認識精度は極めて低く、はっきり言って使い物になりません。

指紋の誤認ではなく指紋を認識しない段階の問題であり、指紋認証の使い勝手どうこうを語れるレベルにはありません。まず認識しません。気持ち10回試して1回認識すれば良い方です。

現時点において指紋認証の実用性を求めるのは無理な話であり、将来的なソフトウェア更新などで抜本的に改善されるのを待つほかありません。

指紋登録の時点ですでに雲行き怪しく…

顔認証はまあまあ

顔認証に対応します。虹彩認証には対応しません。

指紋認証に比べれば圧倒的に正確で速く、日常使用できます。ただ、Android標準の顔認証ですので、赤外線ではなくインカメラによる物理判定の顔認証となります。暗闇では顔が写らず使えません。

また、Nokia 9 PureView固有の症状かわかりませんが、時折ロック画面に顔認証マークが表示されず、顔認証自体が行えないことがあります。先の指紋認証もそうですが、総じてセキュリティ周りのソフト仕様が不安定と感じました

 

実用面

CPUスペック

メモリ6GB、Snapdragon 845、典型的なハイエンドスマホです。twitterもちろん、3Dゲームや動画閲覧など普通に使う分には何ら問題ありません。

(画像)Nokia 9 PureViewのAntutuスコア

Nokia 9 PureViewのAntutuスコア

バッテリー持ち

Nokia 9 PureViewのレビューのため、半日で写真100枚近く撮影してきましたが、電池持ちは十分でした(ほぼカメラだけ使用してた稀なケースですが…)。

ディスプレイ画質を最高画質のDynamicにしてますので、これをBasicにして明るさ調整すれば、もう少しバッテリー持ちが良くなるかと思います。

全画面表示できない

これは欠点よりかは仕様の話です。Galaxyやファーウェイだとホームボタンなどのナビゲーションバーを非表示にできますが、Nokia 9 PureView(というかNokiaスマホ)ではそうした機能はありませんでした。

画面のダブルタップON可能

XPERIAやファーウェイなどで採用されるスリープ状態からのダブルタップ復帰が使えます。

 

カメラ性能

本レビューのメインです。まずNokia 9 PureViewの代名詞たる5眼レンズですが、5つの内3つがモノクロセンサー、2つがカラーセンサー(RGBセンサー)となります。

およびTOFセンサー(深度センサー)、LEDフラッシュの2つを合わせた、合計7つの穴が並んでおり、この変態チックなビジュアルに心惹かれる方も多いかと思います。

主たるカメラ性能、特徴ですが、集約すると以下3点が挙げられます。

  1. 明暗くっきり
  2. 集光性能が高い
  3. 距離感ばっちし

1. 明暗くっきり

Nokia 9 PureViewのカメラを一言で形容するならこれです。設定いじらずオートモードで撮影すると、だいたい明暗くっきりした仕上がりとなります。

モノクロ撮影にするとよく分かるのですが、非常に階調豊かです。この白黒コントラストがカラー写真になったときには明暗コントラストとしてそのまま描写されます。

そもそもの話として、Nokia 9 PureViewは根っからのHDRカメラのようなものですので、写真が極端に明るくなりすぎたり、暗くなりすぎたりすることなく、明暗くっきりした写真が手軽に撮影できます。

2. 集光性能が高い

見てくれとおりの5眼レンズ、ようは5つのセンサーを搭載するため集光性能が極めて高いです(シングルカメラの10倍だとか)。少し暗めの場所でも僅かな光さえあれば、あとは勝手に明暗コントラスト付けて洒落た感じに仕上げてくれます。

夕方や夜間撮影においても、ライトのある場所ならフラッシュ焚かずに撮影可能です。以下2枚の写真はどちらもフラッシュ焚かずに撮影していますが、実際に目にする暗さよりも気持ち明るくなりました。

3. 距離感ばっちし

Nokia 9 PureViewは3Dカメラ(3Dセンサー)として話題のTOFセンサーを搭載します。被写体までの距離を正確に把握できるため、奥行き感のある写真が非常に綺麗に撮れます。

また、背景に近い部分に関しては(勝手に)ボカすなどしてメインの被写体を際立たせるのも特徴です。TOFセンサーこその細かな心遣いが見て取れます。

Nokia 9 PureViewで撮影した写真は以下記事でまとめました。こちらも参考に。

Nokia 9 PureViewのカメラで撮影した写真サンプル集
5眼カメラスマホ「Nokia 9 PureView」を購入してから1ヶ月近くが経過しました。 かれこれ色々と写真を撮ってきたわけですが、ブログでもtwitterでも数枚程度し...

カメラ周りの気になったこと

・カメラ撮影後の処理待ち時間がちと長い

Nokia 9 PureViewは5つのレンズで写真を撮影し、それをソフトウェア上で1枚の写真に合成します。そのため、カメラ撮影後に気持ち5秒〜10秒くらいの処理待ち時間が発生します。処理してる間もカメラ撮影は続けられますが、連続で撮影していると端末が熱を持ちます。

・時々撮影した写真が非表示になる(バグ?)

撮影した写真が画像閲覧アプリなどで表示されないことがあります。写真自体は保存されており、アプリを一度終了して再び開くと表示されるのですが、何も知らないと焦ります。おそらくソフト上の問題かと思いますので、そのうち改善されれば…

 

まとめ(総評)

まず私個人としてはLumia 1020以来となるNokiaスマホのため非常に満足してます。特にその代名詞たる5眼レンズはLumia 1020を思わす変態ぶりであり、ブランド所有欲とは違った変態ガジェットとしての恍惚感のようなものを感じます。

他方、ブランド的、変態的な要素を排し、あくまでスマホとして評価したときには、まだまだ改善余地がある、気持ち70点くらいのスマホと言うのが正直なところです。

主に画面内指紋認証や顔認証の使い勝手の悪さ、カメラ撮影後の処理待ち時間、撮影した写真が非表示になるバグ、ここらへんがマイナス要素となります。どうしてもカジュアルに使うには我慢せざるを得ない箇所であり、これが積もりに積もってストレスに感じる人もいると思います。

幸い、いずれもソフトウェアの問題のため、将来的なソフトウェア更新で改善される可能性があるのがせめてもの救いです。

ハード面では文句の付けようがないですし、何より物理的なカメラ性能が高い機種ですので、撮影する楽しさがあります。

ですので、先に挙げたソフトウェアの不具合踏まえた上で購入するのであれば、他は何の問題もありません。あえてNokia 9 PureViewを購入するようなガジェオタ界隈の方々であれば、十分にお楽しみいただけることでしょう。

筆者はしばらく使い続ける予定なので、ぜひとも同志に!

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